元祖もみぢ饅頭は「ギザ付き」なんですよ
宮島口周辺のおすすめのもみじ饅頭屋さんをもう一軒紹介します。昨日紹介したもみじ饅頭の大伸堂さんのすぐ近くにある、元祖もみぢ饅頭 高津堂さんです。
- ¥120~(税込)
- 元祖もみぢ饅頭 高津堂
JR宮島口駅を出て目の前の国道2号線を岩国方面(右手)に歩いて最初の踏切を渡ったところにあります。
高津堂さんのもみじ饅頭、実はもみじ饅頭の元祖です。かの伊藤博文が宮島を訪れた時に、お茶屋の娘さんに「もみじのようなかわいい手を食べてしまいたい」と言ったのがはじまりなんだとか。そこからもみじ饅頭の原型となる「紅葉形焼饅頭」が誕生して以来、製造をやめてしまわれた時期もありましたが、現在の店主さんが復活させてくださいました。米粉を使ってもっちりした皮も特徴的なんですが、筆者が一番驚いたのは、「もみじ饅頭にギザがある!」ということ。もみじの形も非対称で、よく見るもみじ饅頭よりちょっとリアル。商品写真左上がギザがある「元祖もみぢ饅頭」です。お店には最初に作られた「型」も展示されていました。よく見ると確かに、最初の型にはギザも葉脈もありました。
高津堂さんは宮島口のお店以外にも取り扱い店舗がいくつかあり、ホームページからネット注文も可能です。銀座の広島ブランドショップ「TAU」でも取り扱われているそうです。
高津堂さんのおすすめは、やっぱり「元祖もみぢ饅頭」。誕生当時と同じ形で、粒あんです。写真手前の「紅色もみぢ」はほんのりメープルの甘みが、意外とはまっていました。写真右は抹茶の皮にミルク餡が入った「新緑もみぢ」です。昨日紹介した大伸堂さんは洋風の味が充実していておすすめでしたが、「もみじ饅頭にクリームなんて!」という和菓子好きの方には高津堂さんがおすすめです。
数日にわたり、宮島口近辺のおすすめを紹介してみました。もみじの季節は終わってしまいましたが、これからは牡蠣の美味しい季節もやってくるので、ぜひお越しくださいね。1月、2月になると毎週末のようにどこかしらで「牡蠣まつり」をやっているので要チェックです。寒い時期に宮島で休憩がてら食べる「揚げもみじ」もおすすめです。