手芸好きのおばあちゃんやお母さんに贈るおしゃれで使いやすい裁縫箱4選
筆者の母は色々作るのが好きで、定期的に地域のお年寄りに手軽にできる手芸や工作を紹介しています。お盆に帰省したら、その母の裁縫箱が2段から3段にバージョンアップしていました!裁縫箱は母の嫁入り道具と子どもの頃に聞いていたので、あえてプレゼントするのは避けていたのですが…とうとうその裁縫箱が壊れた時に、ちょうど掘り出し物の裁縫箱を見つけた、とのこと。「使いやすいし素敵でしょ?」と、あまりに嬉しそうだったので、素敵で使いやすい裁縫箱をもっと探してみることにしました。敬老の日も近いことですし…。もちろん手芸好きのお母さんや奥さんへの贈り物、結婚祝いにもおすすめです!
敬老の日や母の日のプレゼントに
手芸好きの人にとって、必要なものが必要な時にさっと取り出せる裁縫箱は相棒のようなもの。しかし、一言で手芸といっても、洋裁、和裁、パッチワークや刺繍、編み物など、色々な種類があって、その種類によって必要な道具も様々です。筆者の母は色々なものを作りますが、義母は洋裁、亡くなった祖母は人形作りや機械編み、叔母や筆者は手編みが好き…という風に、その人その人の手芸の嗜好に合った裁縫箱を贈ると、より喜ばれるのではないでしょうか。今回はそんなことも考えながら、使いやすい裁縫箱を探してみました。
裁縫箱選びのポイント
裁縫箱は、仕切りがなく、深さがあるソーイングバスケットと、仕切りや引き出しで分かれたソーイングボックスの大きく2つに分類できます。ソーイングバスケットの多くは上部にトレーがついていますが、裁縫道具を入れる、というより、作りかけのものを一緒に入れておく、という使い方になるかと思います。手芸好きの方は数日、数週間かけて作品を仕上げることが多いので、作りかけの保管場所も大切ですよね。パッチワークや人形などを作る方は、裁断したパーツをまとめて保管できますし、刺繍をする方も、刺繍枠ごと入れておけるので便利です。ソーイングバスケットはピクニックバスケットと違い、ちゃんと内側が布張りになっているので、デリケートな刺繍布や糸束の保管にも安心です。編み物は小物でない限りかなりかさばるので、ソーイングバスケットの出番は少ないかも知れません。ちなみに筆者は編み物の時はクラフトテープ製の大きめのカゴを使っています。
迷ったらソーイングボックスがおすすめ
ソーイングバスケットはすでにある程度の道具が揃っている人にとっては整理が難しく、深さのあるものは別途ケースを用意したりと、ちょっとしたカスタマイズが必要になります。どれにしようか迷ったら、やはり仕切りや引き出しで分かれた、欲しいものがすぐ取り出せるソーイングボックスがおすすめです。洋裁好きの方にはミシン糸が立てて入れられる深めのスペースがあるもの、刺繍が好きな方には刺繍糸を入れやすい、浅めの引き出しを細長く仕切れるもの、など、その方が使う場面をイメージして選んでみましょう。
年配の方やインテリア好きの方には脚付きの裁縫箱も
ヨーロッパのアンティークの裁縫箱には「脚付き」のものがあります。インテリアとしてもとても素敵で、日本のアンティークショップではすぐに売り切れになるようです。これって今やイス中心の生活の人が多くなった日本でも、毎日手仕事をする方なら実用的で喜ばれるのでは、と思います。筆者の義母もそうですが、ご年配の方の中には膝や腰が痛くてイスやベッドの生活に切り替えた方も多いのではないでしょうか。そんな方には脚付きの裁縫箱を探してみるのも手です。ただ、脚付きの裁縫箱はもはや「家具」、価格もそれなりにします。日本ではスライド開閉式のもので、¥30,000~¥40,000 くらいでアンティークショップやネットオークションで取引されています。以前から何度か紹介しているEtsyでも、ヴィンテージ品として比較的色々なデザイン・素材のものが見つかります。Etsyの利用方法についてはこちらの記事をご覧ください。
前置きが長くなりましたが、ここからはおすすめの裁縫箱4種を紹介します。
ならのソーイングボックス
- ¥15,330(税込)
- 倉敷意匠
片手で開けるスライド式が便利な一生モノの裁縫箱
日本産のナラをオイル仕上げしたナチュラルな風合いのこちらの裁縫箱は、細か過ぎない適度な仕切りがついています。下の段は仕切りがなく、大きく開くことができるので、裁ちばさみもゆったり収納できます。北欧の国々で伝統的に使われているお針箱のかたち、と紹介されていますが、筆者の母が使っていたもの、新しく購入したものも、同様にスライド式で開くタイプで、筆者としては「裁縫箱といえばこのカタチ」。上下段とも片手で中のものが取り出せるので、片手で布を持ったまま作業を続けられて、とても便利です。引き出し式でも片手で開けられそうなものですが、大きく引き出すと引き出しが外れてしまったり、ちょっとでも引っかかりがあったり、本体が軽かったりすると、もう片方の手で本体を押さえないといけなかったりするんですよ…。しっかりした作りなので少々お高いですが、一生モノと呼ぶにふさわしく、娘さんがいる方なら、そのうち譲りたい、と思える品です。
卓製作所のソーイングボックス
- ¥9,900(税込)
- 卓製作所
洋裁好きにおすすめ ミシン糸の収納に便利な裁縫箱
こちらは驚くほど洋裁のことを考え抜かれた裁縫箱。裁縫箱には珍しく、フタに4本の糸立てがついていて、ミシン糸やボビン、スペアのミシン針が気持ちいいほどぴったり収まるように設計されています。本体についた針立ても、洋裁では待ち針を頻繁に使用することを考えると、かなり便利。4本の糸立ては少ないように感じられますが、製作中の作品に使用するミシン糸や良く使う白・黒糸用と考えれば十分な数ではないでしょうか。引き出し式は引き出しの飛び出しが心配なところですが、卓製作所の引き出しは斜めにしても飛び出さない安心設計です。
DARUMA THREAD×SyuRo 裁縫箱
- S:¥2,592 L:¥3,672(税込)
- DARUMA THREAD
おなじみの手縫い糸メーカーが作ったジャストサイズな裁縫箱
手芸をする人なら誰しも一度は目にしたことがある、ダルマ印の手縫い糸。この老舗手芸用品ブランドDARUMA THREAD(ダルマスレッド)が、生活雑貨店SyuRoとのコラボで、手縫い糸の収納にジャストサイズの裁縫箱を販売しています。これまで紹介した商品とは違って、シンプルミニマムなデザインのブリキ缶。手作りをする時は最小限の道具だけ持ち運ぶ、手縫い派さんへのプレゼントにおすすめです。写真はLサイズの中にSサイズを入れた使用例。Sサイズは同ブランドの針刺しやカード式・ボール式の糸が気持ちいいほどぴったり収まり、Lサイズは裁ちばさみが十分収まります。手頃な価格なので、針刺しや同柄のボックスに入った糸切りばさみも添えて贈りたいですね。ダルマの顔は昔と変わらないのに、揃えてみるとかわいく見えてくるから不思議です
リバティプリントソーイングバスケット
- 両開きタイプ:¥4,298 正方形タイプ:¥3,980
- ユザワヤ
使うのが嬉しくなるリバティプリント
ソーイングバスケットはホコリが気になるカゴタイプよりファブリックがおすすめ。ファブリックの場合、どんなプリントにするかが悩みどころですが、大手手芸用品店ユザワヤでは、人気のリバティプリント柄のソーイングバスケットのラインナップが充実しています。リバティプリントなら上品で、年齢を問わず長く使えますし、贈り物にしても喜ばれそうです。リバティプリントでこの価格、裁ちばさみなどの長物収納も考えられた仕切りのトレーなど、さすがユザワヤ…。両開きと正方形タイプがありますが、置いた時に持ち手の収まりが良く、持ち運ぶだけでウキウキしそうな両開きタイプがおすすめです。