フランス発「うちの猫」探しアイテムが日本に登場! 主要忘れ物防止タグを比較・紹介

2017-03-28うっかり, 3,001~5,000円, アイデア家電, ペット用品, 5,001~10,000円, ペット好き, シニア世代

フランスの猫好き3兄弟が「うちの猫どこいった?」きっかけで、IoTタグを開発してしまいました。家の中に隠れた「うちの子」以外にも、鍵やスマホなど、なくしたくない物の忘れ物防止にも使えます。

実はここ数年でこのような「忘れ物防止タグ」が続々登場しました。それぞれいいところがあって、「これが一番!」と決めかねるので、特に気になる3点について、それぞれの特徴をまとめて紹介します。用途やデザインでご自分のベストを見つけてくださいね。

忘れっぽいあの人や「うちの猫」におすすめ

どの商品も車の鍵をすぐなくす人、スマホをすぐに置き忘れてしまう人への贈り物におすすめ。物忘れが多くなったのを気にしているご両親へプレゼントするのもいいですね。駐輪場で自転車を探す時や、家の中に隠れた「うちの猫」を探す時にも使えますが、その場合は商品の防水対策を要チェックです。

忘れ物防止タグの使い方(3点共通)

無料の専用アプリをインストールしたスマホとペアリングして使用開始します。対象のタグから離れて通信が途切れると、スマホに通知が来ます。これにより例えば鍵にタグをつけていたら、「あ、鍵忘れた!」とわかる仕組みです。それぞれ位置表示機能(タグ自身にGPS機能はない)があって、最後に通信した場所をアプリで位置確認できます。どこかにタグを忘れた時、タグの近くを同種のタグのユーザーが通りかかって通信が発生したら位置情報が更新されるので、最新の位置情報を取得できるというわけです。通りがかったユーザーに通知されたり自分のタグの位置情報が見えたりはしません。

Wistiki

  • ¥5,980(税別)
  • Wistiki
Wiatiki aha!(アッハ!)
aha!(アッハ!)

スタイリッシュなデザインと防水性の高さが特徴

Wistiki voila!(ヴォワラ!)
voila!(ヴォワラ)

フランス発の「Wistiki」の特徴は、防水性能が高い点と、デザイン性が高い点。3点の中で最もプレゼント映えすると思われるこのデザインは、スーパードライホール(東京都墨田区)をデザインしたフィリップ・スタルク氏によるものです。現在はペット用を想定したメダル型の「aha!(アッハ!)」とキーホルダーにちょうどいいサイズの「voila!(ヴォワラ!)」の2タイプありますが、近々「hopla!(ホップラ)」というタイプも発売されるのだとか。前者はオレンジ・ローズ・レモン・バイオレットの4色展開です。

機能面では、スマホからWistikiの、Wistikiからスマホの音を(マナーモードの時でも)鳴らすことができ、どちらかが見当たらない時に探す手掛かりになります。もともと猫用に作られただけあって、動物が嫌う音波数を全て排除した、ストレスのないメロディなんだそうです。公式サイトでも聴ける、ちょっと間の抜けた感じのメロディが90dBというそれなりの音量で鳴ります。一つのWistikiを複数のスマホに登録できるので、夫婦で使う車の鍵を登録したり、自分の忘れ物を家族に探してもらったりできます。3点で唯一「近づきアラート機能」があります。空港で荷物受け取りの時に便利なんだとか…。もっと他に便利な使い道があるかも知れません。

ここに注意

電池交換はできません。電池寿命は約2年とのことです。動物につける場合、実際は首輪につけますが、硬い首輪にひっかかって首がしまることのないよう、伸縮性のある首輪にするのがおすすめだそうです。

隠れ猫写真がいっぱい

ちなみに以前ウィスティキで「隠れ猫キャンペーン」というのを実施していました。指定のタグ(#隠れ猫 #ウィスティキ)をつけてインスタグラムに投稿して応募する、というものでした。募集はすでに終了していますが、かわいい「隠れ猫」がいっぱいなので、猫好きさんは見てみては?


trackR bravo アイテムトラッカー

  • ¥3,996(参考価格)
  • trackR
trackR bravo アイテムトラッカー

電池交換や刻印が可能

アメリカ発の「trackR」は3点の中で唯一、電池交換可能です。ボタン電池(CR2016)で電池寿命は約1年とのことです。Wistiki同様、スマホとtrackR、お互いの音を鳴らすことができます。1つのtrackRを複数のスマホに登録できるのもWistiki同様です。防水仕様ではありませんが、公式サイトではアクセサリパックとして防水ケースも追加購入できます。同じく追加でカスタム刻印もできます。ペット用に考えているなら、家の外で迷子になってしまった時、あまりあてにできない位置表示機能より、刻印した連絡先の方が結局頼りになりそうです。ちなみに公式サイトでは時々「2個のお値段で3個買えます!」という感じのキャンペーンをやっています。お急ぎでないいくつか購入したい方は、こちらの利用をおすすめします。

ここに注意

trackRの公式サイトはドル表示、支払いはAmazon PayまたはPay Pal のみ利用可能です。Amazon Payは日本のAmazonアカウントに登録された住所やクレジットカードを海外のAmazonで使用する仕組みで、事前にアカウントを作成しておく必要があります。


MAMORIO

  • ¥3,500(税別)
  • MAMORIO
MAMORIO

日本ブランドで今後の普及にも期待大

日本発の「MAMORIO」は3点の中で最小、最軽量です。まさに「タグ型」のシンプルなデザインはお気に入りの傘などにつけても違和感ありません。ただしそのぶん機能は絞られていて、音は出ません。MAMORIOがすごいのは、日本発なだけあって、すでに様々なところで日本の他の物やサービスと連携している点です。オプションの保険サービスがあったり、東急電鉄と「お忘れ物通知サービス」の試験導入をしています。この試験導入では東急渋谷駅に専用アンテナが設置され、この実験結果を受けて、MAMORIO社が各種公共機関や商業施設へのアンテナ設置を進めるそうです。都心部にお住まい、お勤めの方は位置情報表示機能についてはMAMORIOが最も「使える」かも知れません。また、「MAMORIO SDK」が提供されている、ということなので、今後MAMORIOを内蔵した商品が次々と誕生する可能性もあります。(すでにMAMORIO手袋が発売されています。)そうなるとMAMORIOのネットワークがさらに広がることになります。MAMORIOは現時点では最も日本国内で普及する可能性が高いのでは、と考えています。(あくまで筆者の予想です。)ちなみにMAMORIOはJALと共同でMAMORIOを用いた航空機整備機材管理の実証実験を行い、信頼を得ています。「信頼できる日本ブランド」という点も、普及の後押しになるでしょう。

ここに注意

MAMORIOは防水仕様ではありません。が、ボタンも電池蓋もないシンプルデザインなので、公式サイトにも「水滴程度は問題ありません」とありました。1つのMAMORIOを複数のスマホに登録することは、「理論上可能ですが想定外の使用方法」とのこと。また、電池交換不可で電池寿命が7~10ヵ月というのは、ちょっと色々なものにつけるにはランニングコストが高めかな、と感じます。


位置表示機能の有効性について

最後に位置表示機能について、ちゃんとお伝えしたいのですが、種類によって普及率に多少の差はあるものの、通信の有効範囲なども考えると現時点では「ネットワーク」が築かれていると言えるほど普及していません。とても子どもに持たせたり、ペットにつけて家の外で迷子になった時に備えられる段階ではないと思います。色々調べていると「GPS携帯の代わりに子どもに」という記述を見つけましたが…これには子を持つ親として、憤りを感じずにはいられませんでした。あくまで忘れ物防止に、お役立てください。


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